自分のオリジナルキャラクターがあるけれど、イラストから立体にしてみたいと思ったとき、裁縫ができるのであれば、自作も可能です。
今回は、オリジナルキャラクターぬいぐるみを自作する方法(型紙のとり方)について説明します。
用意するもの
- ・キャラクターのイラスト
- ・ぬいぐるみの生地
- ・装飾品(ぬいぐるみの眼のパーツなど)
- ・油粘土(100均でも販売されています)
- ・ガムテープもしくはセロテープ
- ・マスキングテープ
- ・油性ペン
- ・カッター
- ・チャコペン(布地に型紙を写すためのもの。ペンや鉛筆でも可)
- ・縫い針
- ・まち針
- ・糸
- ・ハサミ(生地をカットするもの・裁縫用)
- ・綿
- ・紙
- ・新聞紙やチラシなどの捨ててもいい紙
- ・ミシン(必要であれば)
原型の作成
まず、つくるオリジナルキャラクターの実寸サイズのイラストを用意します。
可能であれば横から見た図、うしろからの図も描き起こしておきましょう。
(つくりながら考えるのでも大丈夫です。)
一緒に寸法を記入しておきます。
これをもとに、油粘土で立体的な形をつくります。
すべて油粘土でつくっていくのでも問題ありませんが、今回のような頭のボリュームがある場合はすべて油粘土にするとたくさんの粘土が必要になってしまうため、中に新聞紙やチラシなどを丸めて芯をつくり、そこに油粘土をつけて形づくっていきます。
芯になる紙はふわふわしていると油粘土がつきにくく、成形時にふわふわした状態になるため、きっちり、ぎゅうぎゅうに固め、ガムテープやセロテープでがちがちにするのがポイントです。
そこに油粘土を少しずつつけていき、立体のキャラクターをつくります。
型紙を切り分けしやすいように本体、手、帽子を別でつくっています。
キャラクターのモチーフが動物の場合、耳などはそのままつけて成形しても大丈夫です。
テープを貼って型紙の原型を切り出す
つくった立体にマスキングテープを貼り、切り出して型紙として使用します。
剥がれず、貼りやすいように粘土にティッシュを薄く巻きつけ、そこにマスキングテープを貼り付けます。
油性ペンで切り分けるための線を引き、その線に沿ってカッターで切れ込みを入れ、粘土から剥がしていきます。
切り出した状態ではカーブがつき、曲面のままなので、平らになるようにダーツ(切り口)を入れます。
※ダーツとは立体にするために、一部を三角形に縫うことです。
全体を縫う前にこのダーツを縫うと、平面の布が立体になります。
型紙の原型が平面になったら、これを紙に置き、なぞっていくと型紙ができあがります。
今回は左右対称だったため、Adobe Illustratorを使って書き直ししましたが、手書きのままでも問題ありません。
縫製
型紙が完成したら切り取り、布に写していきます。
1〜2cmの縫い代を足すことも忘れずに。
ダーツを縫い、中表にして裏返して綿を入れる部分を残し、縫い合わせます。
裏返して綿を入れ、空いている部分を縫い合わせ、パーツをつくっていきます。
今回は小さいものばかりだったため、全て手縫いにしました。
パーツがすべて完成したらすべてを縫い合わせて完成です。
今回は眼を刺繍するか迷いましたが、フェルトを貼り付けました。
これで完成です。
以上が型紙を自作する方法です。
キャラクターが動物か人物かによってもパーツの種類やつくり方が変わってきますが、基本的にはこのようにつくっていきます。
なかなか一度で完璧なぬいぐるみはできません。
何度かつくる上で型紙の一部をちょっとずつ変えてみるなどしてブラッシュアップしていきましょう。